あの病院は勤めない方が良いよ!なんて噂話を聞いた事はありませんか?以前は離職率の高い企業や業種への就職は避ける人が多かったはずです。ですが、最近は昔のようにブラック企業と呼ばれるハードワーク企業は少なくなりつつあります。では、最近の看護師の離職率はどうなっているのか見ていきましょう。
離職率とは、雇用労働者の離職度を示すものです。離職率の算出は一定期間内において、離職による減少労働者数を在籍労働者数で割りだしたものです。簡単に言いますと、辞める人が多くなると離職率も上がります。この離職率の高い企業は何らかの問題を抱えているのが事実です。その逆に、離職率の低い企業は職場環境が整っていて仕事がしやすい、待遇が良いなど離職を考える問題点が少ないといえます。また、業績が良い企業は離職率が低いという特徴もあるようです。
離職率が高くなる主な理由としては、給料が安かったり福利厚生が充実していない部分にあります。また、その仕事を続けたいと思っていても人間関係がうまくいかないという理由で離職する人も多いのです。ですが、離職率が高い企業は社会的にもイメージダウンしてしまう事が多く、最近では雇用条件を大幅に改善する企業も増えました。また、社内環境を整えるために社内カウンセリングを行うなどの工夫もされるようにもなり、辞めたいと感じる人を増やさない取り組みがされるようになってきました。離職率が高いもうひとつの理由としては、無資格でも仕事に就ける業種にあるようです。有資格者でないと就けない業種は離職率が低いというデータもあります。
看護師の離職について調べると、看護師の離職率は約15%となっています。また、今の職場を辞めたいと考える看護師は44%もいるという結果が出ています。このデータで分かる通り看護師の仕事は非常にハードワークであり、長く続けていく事が難しいとも言えます。もし現在転職を考えているのなら、この離職率を参考にする事をお勧めします。ですが、看護の仕事自体を辞めたいと考える看護師はそう多くはありません。様々なライフスタイルの変化によって、フルタイムからパートへ働き方を変える看護師も多いのです。
また、出産や子育て、介護などを理由に長期で看護職を離れる人もいます。その為に離職率が高くなる傾向もありますので、一概に看護師の仕事はブラックとは言い切れません。それでも就職する医療機関の離職率が気になる場合は、医療機関の情報を多く持つ看護師専門の転職サイトから情報を得ると良いかと思います。